【AQUOS】sense6の悪い評判は本当？デメリットと改善点を解説

aquos sense6の悪い評判は本当？5つの理由を解説

AQUOS sense6に寄せられるネガティブな評価の多くは、その性能面に起因するものです。ここでは、悪い評判につながっている具体的な5つの理由を掘り下げていきます。

• CPU性能に起因する熱暴走の問題
• aquos sense6のゲーム性能は低いのか
• カメラの画質が期待外れという声
• 指紋認証や顔認証の感度が悪い？
• 動作がもっさりするとの口コミも

CPU性能に起因する熱暴走の問題

AQUOS sense6は、本体が熱くなりやすい、いわゆる熱暴走が起こるとの指摘が見られます。これは、搭載されているCPU「Snapdragon 690 5G」の処理性能に関連していると考えられます。

Snapdragon 690 5Gは、発売当時のミドルレンジスマートフォンに多く採用されたチップセットです。しかし、現在の基準で見ると性能が高いとは言えず、特に負荷の大きい処理を連続して行うと発熱しやすい傾向があります。例えば、長時間の動画撮影や高画質な動画のストリーミング再生、複数のアプリを同時に動かすといった場面で、本体が温かくなるのを感じるユーザーがいるようです。

ただし、この発熱は、LINEやメール、ウェブサイトの閲覧といった日常的な使い方で頻繁に発生するものではありません。あくまで特定の高負荷な作業を行った際に顕著になる問題点であり、多くの場合は一時的なものです。そのため、スマートフォンで主に軽い作業しかしないユーザーにとっては、過度に心配する必要はないかもしれません。

aquos sense6のゲーム性能は低いのか

ゲームを快適にプレイしたいと考えている方にとって、AQUOS sense6の性能は物足りなく感じられる可能性があります。悪い評判の中でも、ゲーム性能に関する指摘は少なくありません。

その理由は、前述の通りCPU性能が控えめであることに加えて、グラフィック処理を担うGPUの能力も最新の3Dゲームを動かすには力不足だからです。パズルゲームやカードゲームといった比較的処理の軽いゲームであれば問題なく楽しめます。

一方で、美麗な3Dグラフィックを駆使したアクションゲームやオープンワールドRPGなどをプレイしようとすると、フレームレートが低下して映像がカクついたり、アプリが強制終了してしまったりすることがあります。画質設定を最低まで下げても快適なプレイは難しい場合が多く、本格的にゲームを楽しみたいユーザーには不向きと言わざるを得ません。ゲーム用途を重視するのであれば、より高性能なCPUを搭載した他のモデルを検討する方が賢明です。

カメラの画質が期待外れという声

AQUOS sense6のカメラ性能については、評価が分かれるポイントです。標準、広角、望遠のトリプルカメラを搭載していますが、その画質が期待したほどではなかったという声も聞かれます。

結論から言うと、明るい屋外など光量が十分にある環境では、比較的きれいで鮮やかな写真を撮影できます。しかし、夜景や室内といった暗い場所での撮影になると、画質が著しく低下する傾向が見られます。これは、スマートフォンのカメラ性能を左右するイメージセンサーのサイズや、画像処理エンジンの能力がハイエンドモデルに及ばないためです。暗所ではノイズが目立ち、被写体のディテールが失われがちになります。

また、AIが被写体を認識して最適な設定を自動で行う機能もありますが、思ったような色味にならないことがあるなど、挙動が不安定な場面もあるようです。記録用の写真を手軽に撮る分には十分な性能ですが、カメラの画質にこだわりたいユーザーにとっては、物足りなさを感じる可能性が高いでしょう。

指紋認証や顔認証の感度が悪い？

毎日のように使うロック解除機能の使い勝手は、スマートフォンの満足度を大きく左右します。AQUOS sense6では、画面内指紋認証と顔認証の2つの生体認証に対応していますが、これらの精度や速度に不満を持つ声が上がっています。

特に画面内指紋認証は、センサーの認識精度が課題とされています。保護フィルムの種類との相性や、指が乾燥していたり濡れていたりする状況では、一度でロックが解除できず、複数回試す必要があるケースが報告されています。これは、ハイエンドモデルに搭載される超音波式ではなく、光学式のセンサーを採用していることも一因と考えられます。

一方の顔認証は、マスクを着用している状態では利用できません。そのため、屋外などマスクをしている場面では、結局パスコードを入力するか、反応の良くない指紋認証を試すことになり、ストレスを感じる要因となっています。認証の失敗が頻繁に起こると、日常的な利用において快適さを損なう結果につながってしまいます。

動作がもっさりするとの口コミも

AQUOS sense6を使っていると、アプリの起動や画面の切り替えなどで「動作がもっさりする」「ワンテンポ遅れる」と感じるという口コミも散見されます。このような体感速度の遅さは、複数の要因が絡み合って生じています。

主な原因は、CPU性能に加えて、データを一時的に保存するメモリ（RAM）の容量や、データを永続的に保存するストレージの読み書き速度にあります。AQUOS sense6のRAMは4GBまたは6GBですが、多くのアプリを同時に開いて作業するには、やや心許ない容量です。バックグラウンドで複数のアプリが動いていると、メモリ不足に陥り、動作が遅くなることがあります。

また、ストレージの規格も最新のものと比較すると転送速度が遅いため、アプリのインストールや大きなデータの読み込みに時間がかかることがあります。これらの性能的な限界から、ハイエンドモデルのようなサクサクとした軽快な操作感を期待すると、ギャップを感じてしまう可能性が高いと言えます。

「aquos sense6 評判 悪い」は過去の話？現状を解説

これまでAQUOS sense6のネガティブな側面に焦点を当ててきましたが、これらの評価は発売当初のものが多く含まれます。ソフトウェアアップデートによる改善や、価格が下がった現在だからこそのメリットも存在します。ここでは、現状のAQUOS sense6を多角的に評価します。

• アップデートで不具合改善はされたか
• 過去にリコールがあったのかを解説
• バッテリー持ちは高評価が多い理由
• IGZO有機ELディスプレイのメリット
• 軽量ボディとデザインの評価点
• 中古で買うならコスパは良いのか

アップデートで不具合改善はされたか

スマートフォンは、発売後にソフトウェアアップデートを通じて機能改善や不具合の修正が行われるのが一般的です。AQUOS sense6も例外ではなく、発売当初に指摘されていたいくつかの問題点は、その後のアップデートによって改善されています。

メーカーであるシャープは、定期的にセキュリティパッチを含むソフトウェアアップデートを配信しています。これにより、例えば発売初期に見られたタッチパネルの反応に関する問題や、特定の条件下で発生していたシステムの不安定さなどが解消されてきました。

もちろん、全てのユーザーが感じる不満点が完全に解消されたわけではありません。ハードウェアの性能に起因する動作の遅さなどは、ソフトウェアの最適化だけでは限界があります。しかし、メーカーが継続的に製品のサポートを行っている事実は、利用者にとって安心材料の一つと考えられます。これから中古などで購入を検討する際は、最新のソフトウェアにアップデートすることで、より安定した状態で使用を開始できるでしょう。

過去にリコールがあったのかを解説

「AQUOS sense6」と検索すると、「リコール」という言葉が関連して表示されることがあり、不安に思う方もいるかもしれません。ここで明確にしておきたいのは、AQUOS sense6において、メーカーのシャープが公式に発表したリコール（製品の回収や無償修理）の事実はないということです。

リコールは、製品の設計上または製造上の欠陥により、安全に関わる重大な問題が広範囲で確認された場合に実施される措置です。AQUOS sense6には、そのような事態は発生していません。

ではなぜリコールという言葉が関連付けられるかと言うと、一部のユーザーが経験した初期不良や個別の不具合報告が、インターネット上で拡散される過程で「リコールではないか」と誤解されたり、大げさに表現されたりした可能性が考えられます。個別の故障に関しては、保証期間内であればキャリアやメーカーによる通常の修理対応が行われます。したがって、リコールがあったという情報に基づいて購入をためらう必要はないと言えます。

バッテリー持ちは高評価が多い理由

AQUOS sense6が持つ最大の強みの一つが、卓越したバッテリー性能です。悪い評判がある一方で、バッテリーの持ちに関しては、多くのユーザーから非常に高い評価を得ています。

この優れたバッテリー性能を実現している主な理由は二つあります。一つは、4570mAhという大容量のバッテリーを搭載している点です。ミドルレンジのスマートフォンとしては十分な容量であり、物理的に長時間の利用を可能にしています。

そしてもう一つが、シャープ独自のIGZOディスプレイ技術です。このディスプレイは、画面の表示内容に応じてリフレッシュレート（画面の書き換え頻度）を自動的に調整し、消費電力を賢く抑える働きをします。この二つの組み合わせにより、一般的な使い方であれば、一度の充電で2日間以上利用できるケースも珍しくありません。頻繁に充電する手間を省きたい、外出先でバッテリー切れを心配したくないというユーザーにとって、この点は非常に大きなメリットになります。

IGZO有機ELディスプレイのメリット

前述の通り、バッテリー持ちに貢献しているIGZO技術ですが、ディスプレイとしての表示品質もAQUOS sense6の魅力です。このモデルでは、IGZO技術と有機ELを組み合わせています。

有機ELパネルは、液晶と違ってバックライトを必要としないため、完全な「黒」を表現できるのが特徴です。これにより、非常に高いコントラストが生まれ、メリハリのある映像を楽しめます。動画配信サービスのコンテンツや、自分で撮影した写真などを色鮮やかに映し出すことが可能です。

さらに、AQUOS sense6は10億色の表現力を持つ「リッチカラーテクノロジーモバイル」に対応しており、被写体の色彩や質感をリアルに再現します。加えて、屋外の明るい場所でも画面を見やすくする「アウトドアビュー」機能も搭載されており、様々な環境で快適な視認性を確保しています。省電力でありながら表示も美しいこのディスプレイは、SNSの閲覧から動画視聴まで、あらゆる場面で満足感の高い体験を提供してくれます。

軽量ボディとデザインの評価点

スマートフォンの性能や機能も大切ですが、毎日手にするものだからこそ、持ちやすさやデザインも重要な選択基準になります。AQUOS sense6は、大容量バッテリーを搭載しながらも、約156gという軽さを実現している点が特筆されます。

最近のスマートフォンは大型化・大容量化に伴い200gを超えるモデルも少なくない中で、この軽さは際立っています。長時間手に持っていても疲れにくく、シャツの胸ポケットや小さなバッグにもすっきりと収まります。この取り回しの良さは、日常的な使い勝手に大きく貢献するでしょう。

また、ボディにはアルマイト加工が施されたアルミニウム素材が採用されており、シンプルながらも上質な質感を演出しています。派手さはありませんが、飽きのこない洗練されたデザインは、多くのユーザーから好意的に受け止められています。性能だけでなく、軽さや持ちやすさを重視する方にとって、AQUOS sense6は魅力的な選択肢の一つです。

中古で買うならコスパは良いのか

発売から時間が経過し、後継機も登場している現在、AQUOS sense6は新品での入手が難しくなり、中古市場での流通が中心となっています。そこで気になるのが、今から中古で購入する場合のコストパフォーマンスです。

結論を言うと、利用目的を限定すれば、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢となり得ます。最新の3Dゲームをプレイしたり、高度な動画編集を行ったりするには性能不足ですが、LINEやSNSのチェック、ウェブサイトの閲覧、動画視聴といったライトな使い方であれば、今でも十分快適に動作します。

特に、強みであるバッテリー持ちの良さやディスプレイの美しさは健在です。これらの長所を、数万円程度という手頃な価格で手に入れられるのは大きな魅力でしょう。ただし、中古品を購入する際は、OSのアップデートサポート期間が残り少ない可能性や、前の所有者の使用状況によるバッテリーの劣化具合などを確認することが大切です。

AQUOS sense6の基本スペック

項目	スペック
CPU	Qualcomm Snapdragon 690 5G
メモリ(RAM)	4GB / 6GB
ストレージ(ROM)	64GB / 128GB
ディスプレイ	約6.1インチ IGZO有機EL
解像度	2,432 x 1,080 (FHD+)
バッテリー容量	4,570mAh
メインカメラ	標準(約48MP) + 広角(約8MP) + 望遠(約8MP)
本体サイズ	約152mm × 約70mm × 約7.9mm
重量	約156g
生体認証	顔認証 / 画面内指紋認証

これらのスペックと現在の市場価格を照らし合わせ、自分の使い方に合っているかを判断することが、賢い購入の鍵となります。